新型コロナウイルスの影響で、企業が研修において動画を活用する事例が増えてきています。
社員を教育する上で、研修は重要な役割を担いますが、従来の取り組みでは「大勢の人が同じ場所に集まる場面」が多く、時代に則しているとは言えません。また、全国に拠点を置く企業にとって、「研修のために1つの場所に集合させること」は経済的に非効率です。
そうした背景の中で、「研修動画を用いた研修のオンライン化」に対する需要が高まっていますが、いざ制作を始めようと思っても「どう進めればいいか分からない」という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「従業員研修に動画を活用する3つのメリット」や「制作会社に研修動画を依頼する際のポイント」について紹介します。
この記事を読むことで、
・なぜ今、研修動画の制作を始めるべきか?
・実際に制作の依頼をする場合にどのような点に注意するべきか?
が分かります!
目次
1.従業員研修に動画を活用する3つのメリット
1-1. 研修コストの圧縮
メリットの1つ目は「研修コストの圧縮」です。
2~3日の短期研修でも、設備費や講師に支払う報酬など、最低でも100万円前後のコストがかかります。また、研修に関わる従業員の人的コストも無視できません。
研修内容を動画にすることで、オンラインでの視聴や、動画の再利用が可能になり、設備費や講師に支払う報酬、従業員の人的コスト etc…を圧縮できます。
1-2. 時間や場所を選ばずに学ぶことができる
メリットの2つ目は「時間や場所を選ばずに学ぶことができる」ことです。
今までは、特定の講師が特定の場所で研修を実施していましたが、動画化することにより、時間と場所の制約がなくなり、いつでもどこでも学べるようになります。
研修動画を導入することで受講生側にとっても利便性が高まり、研修に参加するモチベーションが向上します。
1-3. 研修のレベルを均一化できる
研修動画を導入することで「研修のレベルを均一化する」ことも可能です。
従来の講義式の場合、講師や環境によって学び手の理解の差が生じることがありましたが、動画にすることで受講生に対して同じ内容を提供することが可能になります。
その他にも、アニメーションなどを活用することで「より理解しやすく、飽きにくい仕掛けを設計できる」というメリットもあります。
2.従業員研修に動画を活用する際の注意点
2-1. 一本の動画に内容を詰め込みすぎない
動画はプレゼンテーションと同じように、内容を端的に表現しないと従業員の研修内容理解度が落ちてしまうケースが多くなります。
それに加えて、チャプターなどが付けられるとはいえ、1本の動画に様々な内容を詰め込んでしまうと、従業員があとからピンポイントで見直したいときに、該当部分を探すのが困難になってしまいます。
内容ごとに細かく分割して本数を増やした上で、チャプターをなるべく細かく付ければ、後から研修内容を確認する際にも便利です。
2-2. 形式を統一する
一つの動画の中で、表現の形式を統一することが非常に重要です。例えば、「新入社員向けビジネスマナー研修」の動画の中で、ストーリー仕立ての部分とセミナー形式の部分があると、視覚的に煩雑になり、頭に入ってきづらくなります。
特に新卒の入社してきた社員は動画に視聴し慣れてしまっているので、動画を退屈に感じてしまい、内容の理解に結びつかなくなる恐れがあります。
研修動画では、テーマごとに動画内の形式を統一し、受講者を混乱させないようにしましょう。
2-3. 知らなくて当たり前という姿勢で制作を
動画の構成を考える際、担当者の勤続年数が長いと、どうしても「これは知っていて当然だろう」と考えてしまうことがあります。上記のような考えで動画を制作してしまうと、基礎的な部分が省かれた、初心者には難しい内容の動画になってしまいがちです。
動画制作の際には、構成は担当者1人で考えず、制作会社のスタッフなど、社外の人間を交えて客観的な視点を取り入れるようにしましょう。
3.従業員研修に動画を活用した事例
実際に研修を動画化した事例を2件ご紹介します。
3-1. ワンベルウッズ
イベント会社である「ワンベル・ウッズ」の業務研修動画です。シチュエーション型の研修動画となっており、具体的な業務内容やNG例などを紹介しています。
3-2. PHP研究所
「PHP研究所」の社内研修動画です。ビジネスにおける社会人の常識・非常識について、新入社員目線のストーリー形式で解説をしています。
4.まとめ
社内での研修動画についてここまで解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
研修を行う1番の目的は「従業員の成長・スキルアップ」です。
研修動画では、従業員の目線に立って、キャリアにおける課題や疑問点を解決してあげられる内容にすることが重要です。
研修動画の制作を制作会社に依頼する際に、始めて依頼する方は「映像表現に優れた制作会社」を選んでしまいがちですが、映像が綺麗なだけの動画では、研修の本来の目的を果たせない恐れがあります。
必ず
・「研修動画の制作実績が豊富か?」
・「動画の企画や構成に強みを持った制作会社か?」
を確認しましょう。
CACTASでは研修動画の実績もたくさんございます。作成にかかる予算などご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。