この記事を読むことで、
・YouTubeのTrueViewインストリーム広告とはなにか?
・YouTubeのTrueViewインストリーム広告用のクリエイティブ制作のコツ
が分かります!
YouTubeの月間アクティブユーザー数は6300万人を超え、YouTubeは今や日本人にとってなくてはならない動画配信プラットフォームとなりました。
YouTube広告を活用する企業も急激に増え、その種類や用途も幅広く進化しています。
しかし、YouTube広告を始めたものの「思っているような効果が出ない」という方も多いのではないでしょうか。
今回はYouTube広告の中でも、TrueViewインストリーム広告に絞って、効果的なクリエイティブ制作のコツについて紹介したいと思います。
目次
- TrueViewインストリームとは
- なぜTrueViewインストリームが必要なのか
- TrueViewインストリームのメリット
- TrueViewインストリームのクリエイティブ制作のコツ
- 広告色をなくす
- インパクトと当事者意識
- ストーリー性を出す
- 活用事例
- 成城大学
- 一般社団法人 草津温泉観光協会
- 宇部興産株式会社
- まとめ
1. TrueViewインストリームとは
1-1. なぜTrueViewインストリームが必要なのか
TrueViewインストリーム広告とは、動画の前後か途中に差し込まれる動画広告です。
長い動画も出せる動画広告枠ですが、5秒後以降に右下のボタンを押せばスキップすることが出来るようになります。実際に制作した経験がある方も多いかもしれません。
広告開始から冒頭の5秒だけなら費用が発生しないまま視聴してもらえるので、多くの視聴者の目に触れることが出来ます。
また、TrueViewインストリームで使用した動画素材は、通常の動画と同様、twitter・facebook等各種SNSでシェアすることが出来ます。面白い動画広告を配信出来ればSNS上での二次拡散も期待出来ます。
1-2. TrueViewインストリームのメリット
年齢、性別、興味などターゲットを細かく設定できる
TrueView広告では、Google広告の特性を利用して、配信のターゲットとするユーザーを属性に応じて細かく絞り込むことができます。
年齢、性別、興味関心、地域などの属性に応じて動画の内容を変えれば、訴求効果の高い動画広告になります。
リマーケティング機能がある
TrueView広告では、リマーケティング機能があります。
これは、「○○の動画を視聴したユーザーに対して広告を配信する」「○○チャンネルを登録したユーザーにだけ広告を配信する」のように、動画やチャンネルでの視聴実績をもとに広告を配信する機能です。
ある動画広告を視聴したユーザーに対して、あとでディスプレイ広告を配信してサイトへの流入を促すという使い方もできます。
そのため、すでにリスティング広告やディスプレイ広告を運用しているという方は、TrueView広告を合わせて使うことで効率よく集客することができます。
幅広い年齢層の視聴者に広告を見てもらえる
YouTubeの視聴者数はかなり多く、若者からお年寄りまで様々な年齢層の方に広告を見てもらう機会があります。
実は、日本においてYouTubeを使ったことがある人は77%です。(「YouTubeの日本の利用率は77%とGoogleが発表(2016年調査結果)」より)週に一回以上YouTubeを利用する人のうち、男性は56%、女性は53%が、35〜59歳です。
男女とも過半数を占めていて、決して10~20代に偏っているわけではありません。
2. TrueViewインストリームのクリエイティブ制作のコツ
2-1. 広告色をなくす
広告色を消すことで、ユーザーの警戒心を下げることが可能です。
ただソーシャルメディアはパーソナルな空間と捉えているユーザーも多く、そこで広告を表示すると、不快感を示すユーザーもいるため、コンテンツの工夫が必要になります。
視聴者からの離脱を防ぐために、冒頭から商品や企業ロゴを出すのではなく、広告自体を楽しませるようにコンテンツを制作する必要があります。
そのためスキップするかどうかの判断となる最初の5秒は、訴求ポイントにあえて触れず視聴者の関心を惹くことに注力しましょう。
2-2. インパクトと当事者意識
最初の5秒で訴求ポイントに触れなかったとしても、視聴者の関心を惹くための冒頭のインパクトは大切です。
視聴者の印象に残りやすくなるようにターゲットを固有名詞で呼びかけたり、感情に訴えかけるBGMを使用しましょう。
また、視聴者は広告慣れしてしまっているため、実体験に近い映像を魅力的と感じます。
広告に対して当事者意識を持ってもらうために、ターゲットが共感できるような体験や「あるある」の事例を動画の要素に入れて、完全視聴を促しましょう。
2-3. ストーリー性を出す
広告をドラマ仕立てのストーリーにして演出することで、ターゲットに「続きが気になる」と思ってもらえます。
「最後までみたい」と思わせるような展開でストーリー性のある構成を組みましょう。
また、広告自体が楽しめて面白いと感じてもらえるものであれば、最後にロゴを入れましょう。
商品ロゴでも、ブランドロゴでも、広告とブランドが結びつくことでコンテンツを提供しているブランド自体の好感度が上昇します。
ブランディングにも寄与するため、ストーリー性のある広告でブランドと一貫した価値提供を意識しましょう。
3. 活用事例
3-1. 成城大学
創立 100 周年を迎えた成城学園は、一人ひとりの顔が見える少人数教育によって、自ら考え行動できる人材の育成を目指しています。
大学の経営面では、2020 年までに出願者を 2017 年度比で 30% 増加させる目標を掲げて広報活動を強化しました。
2018 年入試では、YouTube 動画広告などデジタル広告を戦略的に活用することで、受験生を大幅に増加させることに成功し、初年度で目標を前倒し達成することができました。
3-2. 一般社団法人 草津温泉観光協会
2016 年秋に配信を開始した動画は 2017 年 3 月末時点で 160 万回以上の再生回数を記録しました。
コメント欄には世界各国から賞賛の言葉が書き込まれました。
また、動画広告を配信したオーストラリアでは、動画を見た人の「Kusatsu」の検索数は、見ていない人の 79 倍に上りました。
草津観光案内所に来訪した台湾人観光客 136 名を対象に調査を行ったところ「動画を見たことがある」と答えた方が 24%、「動画が草津来訪への決定打となった」と回答した方が 10% と、実際に動画をきっかけにインバウンド客が草津に足を運んでいることがわかりました。
3-3. 宇部興産株式会社
2016 年 12 月初旬から、大学生の集中する都市部を主な対象として YouTube 動画広告(TrueView)を配信しました。
「うべこさん」は当初の狙い通り話題を呼び、ネットニュースなどで取り上げられたことも手伝って、2 週間ほどで目標再生数を達成しました。
募集開始から 1 週間の自社ウェブサイト経由でのエントリー数は、前年比 40% 増加したことから、就活生の初動を促したことがわかります。
4.まとめ
今回はTrueViewインストリーム広告について詳しく解説させていただきました。
TrueViewインストリームでは、ターゲティング機能を用いて伝えたいメッセージを深く届けることができます。
今回取り上げたクリエイティブのコツを参考にしながら、ターゲットへ効率よく動画広告を視聴してもらい、成果につなげましょう。
CACTASではTrueViewインストリームの動画広告実績が多数ございます。制作にあたっての予算や、ターゲットへ向けた正確なメッセージの届け方など、動画制作にあたってのお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。