ディレクター 荻田
ディレクター 荻田

この記事を読むことで、

・ブランディング動画の活用メリット
・ブランディング動画の活用事例

が分かります!

「ブランディングの重要性は理解していても、広告動画だけではなかなかブランド力を向上できない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

欧米では、広告主がユーザーに向けて作成した動画コンテンツを「ブランデッドビデオコンテンツ(以下、ブランディング動画)」と呼んでおり、広告動画とは別目的で活用をしています。

ブランディング動画の中には全世界で数千万単位で視聴数を獲得する事例も登場しており、マーケターの間で無視できない存在です。
今回はそんなブランディング動画について解説します。

目次

  1.  ブランディング動画とは
    1. ブランディング動画とは
    2. 広告動画との違い
      1. そもそもの目的の違い
      2. 見る側の視聴態度の違い
    3. ブランディング動画活用のメリット
      1. メディアコストなしで大きな広告効果を得られる可能性がある
      2. 不快感なく視聴してもらえる
  2. 消費者行動から見るブランディング動画
    1. 消費者行動(AIDA)について
    2. Attention 事例:ペプシマックス
    3. Interest事例:野村不動産
    4. Desire 事例:角ハイボール
    5. Action事例:パンパース
  3. まとめ

1.ブランディング動画とは

1-1. ブランディング動画とは

ブランディング動画は名称からも分かる通り、動画を使って企業イメージやコンセプトを表現してブランディングを行うものです。

自社のブランドを好きになってもらうよう企業が製作する、ストーリー性のあるショートムービーの事をさします。

1-2. 広告動画との違い

ブランディング動画と従来の動画広告には、下記のような違いがあります。

1-2-1.そもそもの目的の違い

従来の動画広告では、「いかに商品・サービスのメリットを伝えるか」「どのように視聴者の購買意欲を高めるか」を目的としています。

一方で、ブランディング動画の場合は、商品やサービスにスポットを当てるのではなく、企業のビジョンやコンセプトを伝えることを目的としています。
この点が、従来の動画広告とブランディング動画の最大の違いです。

1-2-2.見る側の視聴態度の違い

広告動画はユーザーを強制的に視聴させるものです。
YouTubeで動画を再生する際に広告動画が自動的に配信されますが、多くのユーザーにとっては「望んでいない広告」となる可能性を秘めており、一部のユーザーはストレスを感じるかもしれません。

一方、ブランディング動画の場合は基本的にユーザーが能動的に動画再生を行うため、広告動画に比べてストレスがかなり軽減されます。

1-3. ブランディング動画活用のメリット

1-3-1.メディアコストなしで大きな広告効果を得られる可能性がある

動画自体をユーザーに面白いと思ってもらえれば、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで拡散される可能性があり、大きな広告効果が得られます。実際に全世界で数千万回再生をされた動画もあります。

「広告ではないが広告のように宣伝効果を発揮する」のがブランディング動画の魅力です。

1-3-2 不快感なく視聴してもらえる

不快感なくユーザーの興味を惹き付けられるのもブランディング動画の魅力です。

いかにも宣伝目的といった印象になってしまいがちな従来の動画広告とは異なり、ブランディング動画はストーリー仕立てで構成されます。

ショートムービーを観ているかのような感覚で視聴してもらいながら、ブランドについてやブランドの魅力を理解してもらえます。

2.消費者行動から見るブランディング動画

ブランディング動画は、プロモーションする商品のマーケット上でのポジショニングや広告キャンペーンの目的によって、クリエイティブ表現を検討しなければなりません。

消費者の購買プロセスのモデルの一つであるAIDAを例に解説していきます。

2-1 消費者行動(AIDA)について


AIDAモデルとは、消費者が商品に接してから、購買にいたるまでの決定プロセスです。
AIDAとは「Attention」「Interest」「Desire」「Action」の4つの頭文字を取っています。

2-2. Attention事例:ペプシマックス

2012年5月、アメリカでペプシが『ペプシ・マックス』のプロモーション用に制作したドッキリCM動画で、現役NBAスター選手「カイリー・アービング」が特殊メイクで叔父さんに扮し、ストリートバスケットボーラーに勝負を挑み度肝を抜く超人プレイを魅せまくるというものです。

ペプシを知っている人も、知らない人も見ているうちに熱狂してしまう
まさに「Attention」にぴったりの動画です。

2-3. Interest事例:野村不動産

「家と家族に関するエピソード」を募集し、家ではなく、そこに住む「家族」にスポットを当てた動画を配信しました。

入賞作品を元にCM動画を作成し、誰もが経験したような感動的なストーリーを、リアルなユーザー視点である投稿作品で作成したことで、多くの人を惹きつけました。

ユーザー参加型という事もあり、大きな話題を呼び、150万再生回数を記録しています。

2-4 Desire事例:角ハイボール

井川遥さんをキャスティングし、ウイスキーの紹介で「ハイボール」という選択肢を与えています。

また、ハイボールの作り方を紹介する事で、角瓶の特性や具体的な利用をイメージしやすく、商品を選ぶ際に思い出してもらいやすい様になります。

2-5. Action事例:パンパース

ママたちに対して購入後の利用方法を具体的に説明しているクリエイティブです。
視聴者が購入を検討する際に「パンパースは使い方がわかる」という事で他社製品より一歩抜きん出る事ができます。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ブランディング動画はブランドのファンを作るのには最適ですが、
自社のマーケティングにおけるマーケテイングファネルに照らし合わせて制作をしなければ効果は半減してしまいます。
認知/関心を引きたいのか、検討段階の顧客に訴求するのか、購買にプッシュさせたいのかをよく考え、制作を行いましょう。

ディレクター 荻田
ディレクター 荻田

株式会社CACTASでは、マーケティング戦略のアドバイスから、ファンを作るコンテンツ制作まで一貫してご支援が可能です。
ご興味がありましたら、是非一度ご連絡ください。